@みのなる森とこよの里
概 要
みんなでお米について勉強しながら、手こね寿司&新芽ワカメの味噌汁を作って食べる料理教室です。
レポート
穏やかな木漏れ日がさす、鳥羽市内にある「みのなる森とこよの里」の観光農園で開催したmog mogふるさとキッチンin三重県。
午前と午後の2回に分けて開催された料理教室には30名の子ども達が参加してくれました。
お米の授業は農業指導もされている相差町お米農家の中村先生。中村先生は、「漢字で書くと八十八と書いてお米。昔は88の手間がかかると言われていた農作物だったらしいけど、いまは機械があるので、その手間が68や58になって省けてきたけど、それでも手間がかかる農産物がお米です。そして、お米は江戸時代、お金の価値を表していたのです。お金の代わりにお米で何かを買ったりしていたのだ」と話してくれました。
お米ができる工程の授業では、実際に籾や玄米、白米を触ったり、見比べたりして形や色を体験しました。
中村先生は、いまはお米が安くて商売にならなくて、お米を作っていても生活できないので、お米づくりをする人が減っていることが問題になっていること、「お米がなくなったらどうなってしまうか?農業がなくなったらどうなってしまうか?みんなも少しでも考えてみて欲しいと思います。」と子ども達に伝えました。
郷土料理を教えてくれたのは、松浦先生。鳥羽であがった大きな立派なサワラを華麗な腕前でさばく松浦先生の姿に子ども達はびっくり。カツオやサワラは身が柔らかいから、刃が薄い包丁で切ってあげないと身が割れてしまうと説明しながらさばいていきます。
さっそく、みんなで酢飯を作ります。ご飯をうちわで扇ぐ人、お酢とご飯を混ぜる人に分担して作ります。だまにならないように切るようにすし酢とご飯を混ぜ、一粒一粒に味がなじむよう全体が色づくように混ぜるのがポイントとのことで、みんなで格闘して作ります。
次はカツオとサワラを切ります。魚の高いほうを奥にして手前に向かって包丁をスーッと引いて切っていきます。大きな子も小さな子も、みんな上手に切っていてこちらがびっくりでした。
新芽ワカメの味噌汁作りの場面では、長く大きく立派な新芽ワカメを湯がいた鍋に入れた途端、深く美しい緑に変化した様子に子ども達は驚いていて、鍋にワカメをいれてみたい!とチャレンジする子も。
最後は盛り付けです。みんなで作った酢飯に自分たちが切って漬けておいたカツオとサワラの切り身を乗せて手こね寿司が完成です。子ども達は手こね寿司と新芽ワカメの味噌汁を満足そうな顔でほおばっていました。
最後に松浦先生から、「生きていく上で食べることは大切なこと。朝ごはんを抜いたりしないで、肉、魚、野菜をバランスよく食べて食事を楽しんでください。」という言葉をもらい、子ども達もうなずいていました。
<参加した子供たちの感想>
●お米のことが学校でも習ったけど、もっとよくわかった。
●今までふるさと料理を給食で食べたことはあったけど、自分で実際に作るのは初めてだったから、いい経験ができたと思います。
●米づくりがそんなにも大変だとは思わなかった。
●お刺身の切り方がわかった。楽しかった。
●お米がどうやって成長するのかを知れてよかったです。あと自分で作ったごはんはおいしかったです。また家でも作りたいです。また、違う料理も作りたいです。